一条工務店の断熱材は、オリジナル断熱材です。自社工場で製造し、商品に合わせて決まっています。
一条工務店の断熱材を解説していくよ!
高性能断熱材
一条工務店には大きく2つの高性能断熱材があります。
高性能ウレタンフォーム
高性能ウレタンフォームは、高い断熱性能と季節問わず快適な室温を保ち、しかも冷暖房費は大きく抑えることができます。
一条工務店のオリジナル商品の高性能ウレタンフォームは一般的な断熱材より厚く作られています。
外内ダブル断熱構造のグランスマート、アイスマートに使用されいます。
外内ダブル断熱構造とは名前の通り、壁には外側に50㎜と内側に140㎜の断熱材を使用し、天井には235㎜、床には140㎜の高性能ウレタンフォームが使用されています。
湿気は断熱材の大敵ですが、一条工務店の断熱材は湿気と変形に強い断熱材です。
熱の伝わりにくさは一般的なグラスウールの約2倍あるので、高い断熱性能があると言えます。
EPS1号相当
EPS1号相当は外気の熱や冷気、結露にも強くて環境にも優しい断熱材です。
夢の家 I-HEAD構法のグランセゾンやセゾンF、セゾンA、ブリアール、百年に使用されています。
壁には120㎜の断熱材を使用し、桁上には145㎜、床には90㎜のEPS1号相当が使用されています。
湿気は断熱材の大敵ですが、一条工務店の断熱材は湿気と変形に強い断熱材です。
熱の伝わりにくさは一般的なグラスウールの約1.2倍あるので、高い断熱性能があると言えます。
また、一般的なEPSとの違いは難燃剤を添加しているので燃えにくい特性を持ち、炭素と水素で形成され塩素を含まないため、単独で燃やしてもダイオキシンは発生しません。
断熱材のメリットとデメリット
断熱材のメリットとデメリットを比較してみよう!
メリット | デメリット | |
高性能ウレタンフォーム | 断熱性がとても高い 経年劣化しにくい 水や湿気を含みにくい | EPS1号相当より耐火性は劣る 費用が高い 防蟻性が低い |
EPS1号相当 | 断熱性が高い 耐火性が高い 水や湿気を含みにくい ダイオキシンが発生しない | 高性能ウレタンフォームより 断熱性は劣る 費用はやや高い |
グラスウール | 費用が安い 防蟻性が高い 吸音性が高い 耐火性が高い | 水や湿気に弱い |
高性能ウレタンフォームは特に構造と合わせると高断熱・高気密で魔法瓶のように保温性の高い断熱材を使用しています。
EPS1号相当は断熱性能は高性能ウレタンフォームより劣りますが、耐火性が高くダイオキシンも発生させません。
ただ、表でも分かるようにメリットとデメリットがあるので、理解した上でお家づくりをしていきましょう。
断熱材の役割
断熱材とは外からの暑さや寒さの熱伝導を遮断し、伝わりにくくする素材のことです。
大きく4つの役割があります。
断熱性能が高いと夏や冬の外気温の影響を受けず、冷暖房が効率よく効きます。そのため省エネで光熱費が抑えられます。また冬の結露にもなりにくくカビの発生やシロアリ、木材の腐食などの予防になります。
断熱性能が高いとヒートショックや熱中症予防にもなり、家と人の健康を保ちます。
断熱材の寿命
一般的な断熱材の寿命は種類によりますが、30~40年で性能が低下していくと言われています。ただ、湿気によるカビの発生が断熱材が劣化する大きな原因になっています。カビの発生は断熱性能だけではなく、建物自体の寿命を縮め、住む人の健康にも影響してしまいます。
カビを発生させない為には結露を作らない事が大切です。
まとめ
一条工務店の断熱材は一般的に使用されているグラスウールと比較して、高性能ウレタンフォームは2倍、EPS1号相当は1.2倍の断熱性能があります。
また、高性能ウレタンフォームは外内ダブル断熱構造により、魔法瓶のような保温性の高い断熱性が特徴で、EPS1号相当は耐火性が高くダイオキシンを発生しないという環境にやさしい断熱材です。
それぞれの特徴とメリット・デメリットを理解したうえで、自分の家に使われる断熱材を選ぶことも大切です。
わが家はグランセゾンなのでEPS1号相当で高性能ウレタンフォームより断熱性能は落ちますが、ダイオキシンが発生せず環境に優しい断熱材なのでこれでよかったと思っています。